CBDは、安全なの?副作用はあるの?

 CBDは、世界健康機関(WHO)にも2017年に安全性については、認められています。

 まず、カンナビノイドの中で問題視されている成分は、CBDではなくテトラヒドロカンナビノール (Tetrahydrocannabinol [THC] ) という高い精神活性作用 (「ハイ」になる作用) がある成分です。

 CBDはTHCとはまったく違う物質です。CBDが精神に与えるのは「ハイ」になる効果ではなくリラックス効果です。また、身体にもさまざまな良い効果をもたらすとされています。

 ここまでCBDのメリットを取り上げてきましたが、デメリットはないのでしょうか。

 実は、CBDにも副作用があるなど多少の悪影響が出る可能性はあると言われています。

 CBDの副作用としては、

  • 倦怠感、

  • 下痢

  • 食欲の変化

  • 日中の強い眠気

  • 軽度な喉の乾き

 などが報告されています。ただし、これらの副作用が起こるか起こらないかには個人差があります。

 ただし、これらの副作用などが報告されている反面、安全性が高いことも確認されています。

 ヒトによる複数の臨床実験では、1,500mg/日までの経口摂取であれば、生体に毒性などの悪影響を及ぼさないことが報告されています。

CBDに向精神作用はない

 CBDやCBDオイルには精神を興奮させる作用はなく、反対に気分を落ち着かせて質の高い睡眠を促進します。日中の使用で、集中力が高まったり目が醒めたりすることもあるようですが、CBDによって興奮することは現段階では報告されていません。

CBDに依存性はない

 大麻といえば多くの方が依存性を心配されるかもしれませんが、大麻草などから抽出されるCBDやCBDオイルには依存性はありません。むしろCBDは様々な脳内の神経伝達物質受容体に働きかけることで、薬物をはじめアルコールやニコチンなどの中毒症状を改善できる可能性があります。

CBDと薬の飲み合わせには注意が必要

 CBDは肝臓内で薬剤の代謝・排泄に関わるシトクロム450(CYP450)と言う酵素を阻害して、他の薬剤の効果を増強する作用があります。場合によっては危険な副作用が増強される恐れもあります。

 この酵素は現在病院などで処方されている多くの薬剤の代謝・排泄に関わっているため、内服薬がある方は医師の指示の元でCBD製品を摂取するようにしてください。

 まだCBDやCBDオイルに関する研究は初期段階であるため、摂取する際は用法や用量を遵守し、万が一体調の悪化を感じた場合はすぐに使用を中止して病院を受診するようにしましょう。

 CBDは多少の副作用や薬物相互作用はあるものの、用量を守るなど正しく使えば決して危険な物質ではないと言えます。